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HOME 学べる内容 史学主専攻 西洋史コース

西洋史コース

古代西アジア世界の歴史を学ぶ「オリエント史サブコース」、古代ギリシャから現代アメリカに至る世界の歴史を学ぶ「ヨーロッパ・アメリカ史サブコース」に分けられます。

歴史研究の楽しみ


アッシリアの古代都市カルフの守護神像(大英博物館所蔵)

歴史研究は、昔の人々が残したさまざまな史料を見つめ、当時の世界を追体験しようとすることに始まります。そして「過去」を見つめることで、私たちが生きているこの時代と社会に対して賢明な意見をもつ「歴史感覚」のある一個人として社会に参与するのが歴史学徒の究極の目標です。
西洋史コースでは、西洋の現代語、ラテン語、ギリシア語、ヘブル語などの古典語、楔形文字アッカド語のような古代語を時間をかけて学び、本物の「西洋」の声に耳を傾けようと努めます。既成の「歴史」を記憶するのでは飽き足らない、たとえ手間がかかってもじっくり構えて研究してみたい、という諸君を歓迎します。

教授[西洋史学]山田 重郎

 

西洋史を学ぶために

本コースには、「オリエント史」と「ヨーロッパ・アメリカ史」の二つのサブコースがあり、それぞれのコースに個別のカリキュラムがあります。オリエント史コースでは、メソポタミアを中心とした古代オリエント世界を研究し、ヨーロッパ・アメリカ史コースでは、西欧の文化史のながれを幅広く把握しつつ、テーマを定めてより深く研究します。オリエント史研究には楔形文字アッカド語の習得が、ヨーロッパ・アメリカ史研究には英語、独語、仏語ならびにラテン語、ギリシア語の習得が必修として求められます。なお、学際的なヨーロッパ・アメリカ史研究は比較文化学類において開設されています。

授業科目の一例

  • オリエント史概説
  • オリエント史文献学
  • オリエント史演習
  • ヨーロッパ史概説
  • ヨーロッパ史文献学
  • ヨーロッパ史演習
  • ヘブル語・アッカド語初級
  • ギリシア語初級
  • ラテン語初級

先輩たちの卒業論文

  • 前二千年紀初頭アッシュル商人の交易における物流
  • 前一千年紀メソポタミアにおける占いと不吉な予兆に対する処方
  • 紀元前七世紀ニネヴェにおけるアッシュルバニパル王の図書館
  • 前一千年紀におけるバビロンの新年祭
  • アルマダ海戦と火砲
  • イギリスによるインド支配開始期の様相

コース担当教員からのメッセージ

教員名研究テーマメッセージ
山田 重郎 古代オリエント史・アッシリア学古代オリエント世界空前の帝国として君臨したアッシリアの国家組織と領土的発展を、楔形文字史料を網羅的・系統的に研究することにより、明らかにすることが当面の研究テーマです。
柴田 大輔 古代西アジア宗教社会史、楔形文字文書学古代メソポタミアにおける宗教文化について研究しています。主史料となる楔形文字文書の精密な読解を研究の基礎としていますが、一方で、宗教学や人類学、あるいは他の時代・地域に関する文化史・社会史研究の問題意識も参考にしています。
村上 宏昭 ドイツ近現代史20世紀のドイツの歴史を研究しています。歴史を振り返ると、いま私たちが当たり前だと思っている多くの事柄が、実はつい最近まで存在しなかったことがよく分かります。歴史を研究する最大の魅力です。

コースの声

4年生米岡 拓実

大学で古代オリエント史を専攻しようと思ったきっかけは、高校の頃から世界史が好きで、歴史を勉強するなら最初のところを学びたいと思った、今考えるとそんな単純な理由でした。筑波大学には、オリエント史を勉強できると知って入学しました。大学の授業では、まず楔形文字とアッカド語という古代の文字と言葉を勉強し、その後、古代の様々な楔形文字文書を解読していきます。古代の文書を直接読むことで、数千年も前に生きた人々であるにもかかわらず、彼らの生活や考えを間近に感じられるようになりました。高校の世界史では政治史ばかり勉強しましたが、大学では当時の生活や宗教、経済など多岐にわたる問題に取り組むことができます。ゼミでは、学生一人一人の関心あるテーマについてそれぞれ研究発表し、仲間と熱く議論しています。勉強のためには外国語が必要で、確かに初めのうちは論文を読むのが大変でしたが、いつの間にかすらすらと読めるようになり、日本には紹介されていない第一線の研究を学べるようになりました。さらに、大学の外でも、西アジア現地の発掘調査に参加したり、ヨーロッパの大学に留学して向こうの友達と一緒に勉強したりできる、そんな国際的な環境で学んでいます。一度きりの大学生活を古代オリエントに捧げたいというみんなを待ってます!