学べる内容

露語学コース

ロシアのほか、スラヴ語圏や中央アジアに広く通用するロシア語を学び、豊かな言語・文化について研究できます。

ともあれロシア語を始めてみませんか! !


上:ロシアの言語と文化を学ぶ
下:サンクトペテルブグの風景(エルミタージュ美術館)

ロシアは、中国や韓国と同じ隣国であるにもかかわらず、今も多くの日本人にとって馴染みの薄い近くて遠い国というイメージが強いようです。しかし、かつてないグローバル時代が到来した今、東アジア地域の共生・共栄という視点に立つと、ロシアとの良好な関係づくりはまさに時代の大きな要請となってきています。その意味で、これからロシア語を学ぶことの意義は大きいと思われます。ロシア語は、英語・ドイツ語・フランス語と同様にインド・ヨーロッパ語族に属しますが、ラテン文字ではなく、独特なキリル文字を用いているため、学習の初期段階では戸惑いを感じるかもしれません。しかしながら、日本人教員とロシア人教員による丁寧かつきめ細かな指導を行っていきますので、心配は無用です。本コースでは、豊かなロシアの言語文化の一端を楽しくじっくりと学んでいきますが、まず1・2年次では、聞く・話す・読む・書くという四技能の基本をしっかりと身につけ、さらに3・4年次において、より高度な専門的立場からロシア語の構造(音韻、形態、統語など)にアプローチしていきます。
また本学のロシア語圏諸国(ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、バルト諸国、中央アジア諸国)の協定校(現在15大学)への交換留学を通して、本場の生きたロシア語を学ぶ体制も整っています。

教授[露語学、文法論]臼山 利信

 

露語学概論はどんな授業?

初めてロシア語に接する人に発音(音声、音韻体系)、文法(形態、統語)などをやさしく概説し、ロシア語は全体としてどのような言葉か理解してもらいます。その中でロシア語の興味ある点、問題を見いだしてもらうことも目的としています。

授業科目の一例

  • 露語学概論
  • ロシアの言語と文化
  • 露語音声学・音韻論
  • 露語文法論
  • 露語学特講
  • ロシア語言語文化特講
  • ロシア語演習
  • 露語学演習
  • 露語会話・作文演習
  • 露語学研究

先輩たちの卒業論文

  • ロシア語・日本語の対照研究-動詞表現を中心として-
  • 現代ロシア語における命令法について
  • ロシアの昔話における「語りはじめ」と「 語りおさめ」の言語学的研究
  • 現代ロシア語における名詞分類に関する多元的研究
  • 現代ロシア語における動詞分類に関する研究
  • ロシアの昔話,寓話における名詞表現に関する研究-動物を表す名詞の性別,役割及びイメージを中心として-
  • ウクライナにおけるロシア語-ロシア語とウクライナ語の関係における諸問題-

コースの声

卒業生松下 聖

ロシア語を喋っているのは、誰でしょう。有名人ではどのような人が思い浮かびますか。ロシアのメドベージェフ大統領、プーチン首相、フィギュアスケートのプルシェンコ選手……といった面々でしょうか。彼らは、白い肌で、目鼻立ちがくっきりしている「ロシア人」ですね。もちろん、ロシア語を話すのはロシア人だけではありません。ロシア連邦内に住んでいるアヴァール人、タタール人、イングーシ人、カレリア人、カルムィク人、エスキモーなど100以上の民族は、自民族の言語に加えてロシア語も併用します。さらに、ロシア連邦以外でも、かつてソ連邦を構成していたウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスなどでは、ロシア語が広く使われています。カザフ人、キルギス人などには日本人と顔立ちが似ている人も多いので、近所のおばさん、おじさんがロシア語を喋っているのをイメージしてください。少し意外な感じはしませんか?
では、なぜロシア人だけではなく、自らの民族語を持っている人々までもがロシア語を話すのか。その問いに向き合おうとすれば当然、政治や歴史についても考えなければなりません。かつてどのような経緯でロシア語が広まり、現状はどうなっているのか。何が問題なのか……。
このように「ロシア語を喋るのは誰か」という単純な問いは、複雑な現代世界や果てなき歴史の海へと繋がっていきました。言語学専攻露語学コースで学ぶということは、単にロシア語の文法や発音を言語学的に学ぶことではありません。ロシア語を入り口として、言語とは何か、その言語が使われている社会とはどのような社会か、その社会の文化とはどのようなものなのかなど、多くのことを考えることです。そうは言っても、ロシア語のロの字もほとんど見かけない日本に居ては、どうにも実感がわきません。そこで、露語学コースでは基本的に全員が海外留学します。行先はロシアの名門・サンクトペテルブルグ大学をはじめ、キエフ大学などロシア語圏の有力大学です。交換留学制度を利用するので、単位交換を有効に活用すれば4年間で卒業することも可能です。このような恵まれた環境に出会えるチャンスは、滅多にありません。思い立ったが吉日です。一歩踏み出せば、そこには思いもよらない出会いが待っているはずです。