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HOME 学べる内容 哲学主専攻 宗教学コース

宗教学コース

様々な地域や時代の宗教に対して、東西の哲学・思想を基盤にアプローチします。

あなたには自分の魂の叫びが聴こえますか?


上:両界曼荼羅、下:蛇の宗教的シンボル

世界の国々では宗教を持たない人は人間として信用されないのだということが日本人にはどうもピンと来ない。おそらくは明治時代に「宗教」が迷信同等の低いものとされたことが端緒となっているのだろう。現在の世界情勢から、日本でもようやく宗教の意味を問い直すことができる環境になってきた。世界にさまざまな宗教があるが、共通するところはおそらく「心の救い」であろう。哲学主専攻で扱う思想は西洋・東洋に限らず重なっているが、宗教学コースでは「魂の救い」をいつもどこか頭の片隅に置きながら研究に取り組んでいると考えると判りやすい。宗教学コースでも極めて緻密な文献の読解を基礎とする論理学、哲学的な議論を扱うこともあり、また世界の宗教思想を比較し共通の現象を見いだす研究や、宗教にかかわる人々を社会学的に扱うこともある。その方法は千差万別である。しかし、いつも「人々の心」を離れることはない。医療の現場で、教育の現場で、理論と実践はマニュアル通りでも、この人の治療ではよく治り、この人に教わるとよく学べるという現実は、根本に人間性の量り知れない豊かさが問われていることを示している。これが宗教の持つ大きな役割であろう。不思議にも明るく面白い教授陣が揃っている宗教学コースをぜひのぞいてみてください。お待ちしております。

教授[比較思想、仏教学]佐久間 秀範

授業でどんなことを学べる?

今日の学際的な研究動向に対応して、東洋・西洋の宗教思想やその歴史を幅広く多角的に学べるよう構成されています。授業では、宗教学の方法論、宗教哲学、宗教(仏教・キリスト教など)思想、サンスクリット文法・原典講読、チベット語、仏教と西洋哲学の比較研究、神秘思想、世俗化、他者理解などが取り上げられています。

授業科目の一例

  • 宗教学
  • 比較思想論
  • 東洋宗教思想史
  • 西洋宗教思想史
  • 宗教学演習
  • 宗教哲学演習

先輩たちの卒業論文

  • 中世キリスト教演劇の世界-その象徴的空間及びキリスト教的時間観念について-
  • ギリシア思想と仏教思想の対話-『ミリンダ王の問い』を中心として-
  • ボロブドゥールのコスモロジー
  • アウグスティヌス哲学における知識の役割
  • 古代インドの死者の神・ヤマの研究
  • ベルジャーエフの宗教哲学における《新しい精神》の探求と展開
  • 古代日本の他界観-ヨミの国試論-
  • 後期西田哲学における「自己論」-「歴史的身体的自己」の自覚-

コース担当教員からのメッセージ

教員名研究テーマメッセージ
小野 基 仏教論理学の研究サンスクリットを学んで、インド思想の大森林へと旅立とう!地図を作るのは君だ!
佐久間 秀範 比較思想・仏教学
保呂 篤彦 宗教哲学宗教哲学者、西谷啓治曰く。宗教はそれを必要としていない人にこそ必要である。宗教を必要としている人も、必要としていない人も大歓迎です。
土井 裕人 西洋古代の宗教思想思想を挙げるまでもなく、人間の関わる様々な領域を宗教抜きに理解しようとすることはできません。そこに宗教や宗教学を学ぶ面白さがあります。

コースの声

卒業生山田 庄太郎

「宗教」とは何か。この問いに答えることは容易ではありません。宗教という概念は自明なもののように思えますが、その内実について語ろうとすると非常に困難であることに気づかされます。今日、諸宗教間の対立の問題や、他者理解における宗教の重要性について語られることが多いですが、話題の中心にある筈の「宗教」というものについて一体我々はどれ程のことを知っているのでしょうか。
しかし恐らく次のことは確かであるでしょう。それは宗教が人間の存在の根幹に関わるものであり、またそのような人間によって構成される社会にとっても切り離しがたい重要なものであるということです。宗教は個人の内面において、また歴史の様々な局面で、大きな役割を果たしてきました。宗教学は宗教を研究の対象としますが、それはまた人間存在の本質を問い尋ねることに他なりません。
宗教学という学問を通して、皆さんも人間の本質を問い尋ねる旅への一歩を踏み出してみませんか。