人文学類とは

ようこそ人文学類へ

筑波大学の学群とは学部学生に教育を行う組織で、専門領域を中心にいくつかの学問分野を総合した形で構成されます。学類とは学群のなかで学生の教育に責任を持つ組織です。

学類長ごあいさつ

三宅 裕

人文学類の名前の由来にもなっている人文学とは、私たち自身、すなわち人間とは何かを探求する学問です。ただ、人間と言うとあまりにも身近すぎて、どことなく漠とした感が漂うと個人的には思っています。改めて言うまでもなく、人間は生物学的にはホモ・サピエンスと呼ばれる存在です。20世紀が幕を下ろそうとしている頃、遺伝子解析などの技術が飛躍的に向上し、ホモ・サピエンスの歴史をある程度正確に辿ることができるようになりました。今から20万年ほど前にアフリカの大地で誕生し、約6万年前にアフリカを出て世界各地に広がっていったこと、そこで先輩格の人類と出会い、やがてそれに代わって地球上で唯一の人類となったことなどです。

そこで、人文学の人間をホモ・サピエンスと置き換えてみるとどうでしょうか。それは単なる言葉遊びではなく、かつて地球上に存在したほかの人類との比較、現生の類人猿との比較など、新しい視点がいくつも出てきます。それはまた、私たち自身をより客観的に見つめ直すことにも繋がります。私たちホモ・サピエンスは言葉を話し、超自然的な存在を信じ、モラルを重視して協力し合いながら社会を築いてきました。私たちはいつこうした能力を身に着け、その能力や行為にはどのような特徴があり、これまでどのような社会や文化を築きあげてきたのか。これこそが人文学が探求しようとしているテーマです。

人文学類には、哲学主専攻、史学主専攻、考古学・民俗学主専攻、言語学主専攻の4つの主専攻がありますが、いずれもホモ・サピエンスのもつ能力や歴史、文化を対象としていて、互いに深く関連し合っています。もちろん、それぞれの専門分野を深く極めることも重要ですが、サピエンス学を学んでいるという意識をもつことは、それ以上に大切なことではないかと思っています。ぜひ皆さんも人文学類で、ホモ・サピエンスという風変わりな生き物について一緒に考え、学んでみませんか。

人文学類長 三宅 裕

人文学類の教育目標

「筑波スタンダード」(人文・文化学群人文学類)

「筑波スタンダード」とは、建学の理念を踏まえて、学士課程における教育の目標とその達成方法及び教育内容の改善の方策を含む教育の枠組みを明らかにし、学位の質の保証と持続的向上を目指す本学の教育宣言として広く社会に公表するものです。人文学類のスタンダードについては、上記のリンクからPDF版を参照できます。

以下は、そこから抜粋して整理したものです。

人材養成目的

「人間とは何か」という問いを根底におき、人間存在とその諸活動の所産としての文化全般について主体的に考察しうるとともに、グローバル化が進展する世界における諸問題に稽極的に関与し発言しうる、真に教養ある人材を養成します。

学位授与の方針

筑波大学学士課程の教育目標及び本学群・学類の人材養成目的に基づき、学修の成果が次の到達目標に達したと認められる者に、学士(人文学)の学位を授与します。

  • 専門的能力
    専門的能力
    人文系の諸学問分野に関する専門的知識と固有の方法論とを習得し、それに基づいて自らの取り組む問題に関する文献や原資料を調査・収集・分析することを通して、実証的に自らの考えを構築普段に更新していくことができる。
  • コミュニケーション能力
    コミュニケーション能力
    外国語やコンピュータを的確に駆使しながら、他者に自らの考えを論理的に伝達するとともに、他者の考えを十分に理解し、対話を通じて相互に了解可能な共通認識に到達することができる。
  • 想像力
    想像力
    「人間とは何か」という問いに根ざして知性と感性を磨き、人間存在とその諸活動の所産としての文化全般に鋭い考察を加え、現代世界の諸課題の発見と解決に果敢に挑戦し、人類の未来へとまなざしを向けることができる。
教育の質の保証と改善の方策
  1. 定期的な試験・レボートと授業アンケートの実施により、教育目標の達成度について教員と学生が双方向に評価し、教育力を向上するよう努めています。
  2. クラス連絡会を通じて学生・教貝間の意見交換を行うことにより、教育の質の持続的改善を図るシステムを確立しています。
  3. 1 ・2年生のために、演習公開や専攻説明会を実施し、 3年次での主専攻・コースヘの進級が円滑に進むようサボートしています。
  4. 1人の教員が1年次から4年次までを通して担当するクラス担任制と並行して、3年次以降は、11コース毎にクラス担任が設けられており、コースのクラス担任が専攻に即した履修指導を行っています。
  5. 演習授業や卒業論文指導では、少人数の学生を対象に、個々の学修の進展状況を十分に把握し、それに応じたきめ細かい指導を行っています。
  6. 実習授業では、報告書を作成するなどして成果を地域社会へ遥元し、その評価を授業の改善に生かすことに努めています。