一般言語学コース

一般言語学コースとは?

言語を通して人間に迫る

言語のない世界を想像することは困難です。言語によって私たちは世界を捉え、ものを考え、思いを表現し、社会生活を営んでいます。
このように、言語は人間が人間であるために欠くことのできない重要な営みであるにもかかわらず、普段は単に伝達手段としてしか受けとめられていません。しかし、幼児はどうして言葉を喋るようになるのか、音声や文字、あるいはことばの意味は脳の中でどのように認知されているか、ことばは時間とともにどう変化するのかなど、探求すべき問題はたくさんあります。
一般言語学コースは、他のコースでは扱わない言語を通して、あるいは複数の言語を対象として、言語現象を探求するコースです。担当教員は、ヘブル語、アッカド語、中国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語等を専門にしています。
本コース所属の学生は,例えば,個別の言語の枠にとらわれず,複数の言語を比較・対照する研究を行うことができます。あるいは、1年次に初めて習う外国語を基礎として、その言語の構造や規則、背景を成す文化等についての理解を更に深め、中国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語のスペシャリストを目指すこともできます。

教授[セム系言語の歴史研究と現地調査]池田 潤

授業科目の一例
  • 実験音声学
  • 歴史言語学
  • 中国語学講義
  • ドイツ語学演習
  • 仏語意味論
  • 露語文法論
授業紹介

言語学概論はどんな授業?
世界にはいくつの言語があるのか? それらはどれほど多様なのか? なぜこんなに多くの言語があるのか? 言語が異なっても人は分かり合えるのか? そもそも言語とはいったい何なのか? 言語学概論ではこうした素朴な疑問を掘り下げるとともに、どんな言語でも分析できる知識と技術を身に付けます。
先輩たちの卒業論文
  • 実験言語学的手法による分散形態論の検証
  • 語彙概念構造による聖書ヘブライ語使役語幹の分析
  • 中国語比較文における語順について
  • 方言資料から見た中国語の持続アスペクト
  • 新聞における直接・間接話法の日独比較
  • 現代フランス語の条件法に関する研究
  • リトアニアにおけるロシア語の使用実態について
  • カザフスタン共和国における若者の言語意識に関する調査研究

所属教員紹介

教員名 職階 メッセージ
池田 潤 池田 潤Jun Ikeda 教授 私は人文学類で言語学とセム系言語に出会いました。以来、言語を通して人間とは何なのか考え続けています。
黄 賢暻 黄 賢暻Hwang, Hyun Kyung 准教授 日本語と韓国語で子音母音の音声やイントネーションがどういうふうに現れ、人々の知覚にどのような影響を及ぼすかを研究しています。
佐々木 勲人 佐々木 勲人Yoshihito Sasaki 准教授 ことばの分析を通して中国人のものの見方や考え方の特徴を明らかにしています。
池田 晋 池田 晋Susumu Ikeda 助教 謝謝、担担麺、パンダの香香…。中国語に繰り返しが多いのはなぜ?一緒に中国語の謎に挑んでみましょう。
青木 三郎 青木 三郎Saburo Aoki 教授 フランス語の響きに魅せられて、フランス語の研究に打ち込んでいます。なめらかで、あでやかな言葉がフランス語です。
伊藤 眞 伊藤 眞Makoto Ito 教授 言語類型論的に大きく異なる日本語とドイツ語ではあるが、成句表現にみられる共通点・相違点を言語文化的視点を含めて分析する。
大矢 俊明 大矢 俊明Toshiaki Oya 教授 外国語を楽しく,また考えながら勉強しましょう。じっくり考えることで,複合的な視点が生まれてきます。
住大 恭康 住大 恭康Yasunori SUMIDAI 准教授 何が、言語表現の正しさ、適切さを左右するのか?ドイツ語を手がかりにその答えを探してみましょう。
臼山 利信 臼山 利信Toshinobu Usuyama 教授 ロシア語の美しい響き、精緻な体系を持つ文法、 ロシア語が話される中央ユーラシア独特の文化世界。 魅力満載です。
学類生の声

卒業生川邉 貴英

「川邉君は何言語くらい触れたの?」「だいたい10言語くらいかな…」
んな会話が繰り広げられるのが、一般言語学コース。喋ることは出来なくとも、出会った言語の数は言語学主専攻の中でも一番多いのではないでしょうか。いろいろな人間の言語に触れてみることで、その多様性と類似性を考えることができる。それが、一般言語学コースの強みだと思います。
一般言語学コースでは言語現象を探求する手段として、さまざまな方法を学ぶことができます。例えば、発話を録音し音声を解析する音声学的方法、文字資料を基に昔の言葉を再建する比較言語学的方法、脳波を解析し言語認知を探る実験言語学的方法など…方法も違えば、言語の異なる側面がみえてくることでしょう。言語というよくわからないものを、いろいろな方法で少しずつ解明していく面白さを、一般言語学コースで実感することができるのです。
ところで、一般言語学コースでは脳波計などの設備を活用して、学群生のうちから自主的な研究活動に打ち込むことができます。先導的研究者体験プログラム(ARE)という仕組みを利用すれば、研究費をはじめとする、多岐に渡る研究支援を受けることも可能です。私も2年次から脳波を用いた言語研究に携わり、研究の面白さ・学問の奥深さを身をもって知ることが出来ました。
まとめれば、多彩な言語を、多様な方法で、どんどん研究できるのが一般言語学コースです。「言語とは何だろう」「普段見ないような言語に触れてみたい」「言語に関してとことん探求してみたい」そんな思いを持った人は、ぜひ一般言語学コースへ。
さあ、一緒に言葉の海へ航海に出かけましょう。

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