哲学主専攻

哲学主専攻について

人文学類の「哲学主専攻」は、「哲学・倫理学」、「宗教学」という2つのコースにそれぞれ3-4名の専任教員を擁しており、内容的にも、古代、中世、近現代の思想を万遍なく、また西洋思想のみならず、東洋思想に日本思想までカヴァーした全国でも有数の充実した学びの環境を提供します。
学びのスタイルも、文献を緻密に読み解くものから実地調査を重視するものまで様々ですが、どのコースに所属しても他コースの授業を学修することが容易であり、質、量ともに申し分のない学修経験を積むことが可能です。

主専攻紹介メッセージ

「哲学」が他の学問(科学)とは異なる特別の学問であることは、その名称からも見て取れます。物理学(自然科学)や法律学(社会科学)はもちろん、歴史学や人類学、言語学のような人文学(人文科学)もまた、その名称に表れているように、何れもその対象が限定されており、それに応じて研究方法にも制約がありますが、「哲学」だけは研究対象に限定がなく、研究方法も多様なのです。
それでは、「哲学」は一体何を研究するのでしょうか。これ自体が一つの「哲学」的な問いであり、答え方も
一通りではありませんが、一つの答えとして次のように言ってもよいでしょう。すなわち、「哲学」は他の学問(科学)が原理的に扱いえない問いを問うと。例えば、物理学は物のあり方を研究し、普遍的に妥当する答えを導きますが、なぜその知が普遍妥当的でありうるのかを、物理学自身は問うことすらできません。また、民族学や人類学は特定の民族・文化において、いかなる善悪の観念が通用しているかを研究できますが、本来的・普遍的な善は問えません。さらに、「私」とは何者で、何のために存在するのかを問いうる科学など、どこにも存在しません。そして、このような問いこそ、哲学、倫理学、そして宗教の問いに他ならないのです。
科学の目覚ましい発展にもかかわらず、科学知では解決できない諸課題に人類が直面している今こそ、哲学・倫理学・宗教学の真摯な探究が強く求められているのです。

教授[宗教哲学、カント研究] 保呂 篤彦

哲学主専攻の各コース

  • 哲学・倫理学コース 哲学・倫理学コース 古代から現代にいたるまで、人間や社会が抱える問題について、さまざまな哲学者や思想家の考えと向き合いながら探究していきます。西洋思想を中心に、さまざまな考え方やものの見方に触れることができます。 詳しく見る
  • 宗教学コース 宗教学コース 宗教学コースでは、宗教経験・儀礼・神話・教義・信仰共同体などを含む多様な宗教現象を歴史的かつ体系的に研究し教育することを目指します。 詳しく見る

所属教員紹介

教員名 職階 担当コース 研究テーマ
伊藤 益 伊藤 益Susumu Itoh 教授 哲学・倫理学コース 日本思想を貫く「論理」の探究
檜垣 良成 檜垣 良成Yoshishige Higaki 教授 哲学・倫理学コース 西洋近世哲学と対話論
津崎 良典 津崎 良典Yoshinori Tsuzaki 准教授 哲学・倫理学コース 西洋近世哲学
千葉 建 千葉 建Ken Chiba 講師 哲学・倫理学コース 西洋近現代倫理学
小野 基 小野 基Motoi Ono 教授 宗教学コース インド仏教の論理学と認識論
保呂 篤彦 保呂 篤彦ATSUHIKO HORO 教授 宗教学コース 宗教哲学、カント研究
土井 裕人 土井 裕人Hiroto Doi 助教 宗教学コース 西洋古代の宗教思想