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考古学

考古学概説a・b

考古学は、人々の残した物質文化資料(遺跡や遺物)に基づいて、人々の生活や社会、文化、思想などを復元し、歴史の再構成を目指す学問です。考古学概説では、どのようにしたら物質文化資料から歴史を再構成できるかを考えていきます。

担当教員 常木 晃

授業の特徴・身につくこと
旧石器時代遺跡の発掘―イラン、タンゲ・シカン洞窟遺跡

考古学=発掘と思っておられる方が多いのではないでしょうか。

しかし発掘は、考古学の最も重要な資料収集法ではあるものの、考古学のごく一部に過ぎません。
最も重要なことは、どこのいつの時代の歴史を明らかにしようとするのかを明確にし、そのために物質文化資料をどのように使用できるかを考えることです。考古学では物質文化資料を研究しますが、それはその資料を使用した人々の歴史を研究するための手段にすぎないのです。
つまり、ターゲットはあくまでも人間にあります。そして、世界中のどの時代の人々も何らかの物質文化資料を私たちに残しているので、考古学では、人間の始まりから現在までの世界中のあらゆる人々の研究を行うことができるのです。

発掘作業員さんたちと(シリア、テル・エル・ケルク遺跡)
日本人が何人いるか分かりますか?

考古学概説の授業では、はるかな太古に残された人骨や石器から現代のゴミまで、また国家の最高権力者が残した財宝から名もない人々が日々の生活の中で残した日常品まで、あらゆる種類の物質文化資料から様々な歴史を再構成することができることを、皆さんと共に考えていきたいと思います。
そして異なる生活と思考を持つ多様な人々が存在することを知ることで、人間とは何か、ひいては自分とは何かを考えるきっかけになることを願っています。

担当教員より、高校生へのメッセージ

文献史料などと違って、考古学で用いる物質文化資料である遺跡や遺物は、そのままでは何も語ってくれません。土器や銅鐸をいつまでも眺めていても、それは何も語ってくれません。

そこで私たちは、まずその資料がいつの誰のものであるかを解明し、さらにそれが何に使われ、その社会でどのような意味を持っていたのか、さらに時にはそれを使って行われていた儀式や彼らの考えまでをも復元していかなければならないのです。
つまり遺跡や遺物に語らせるのです。

受動的に学ぶだけでは、物質文化資料に生活や社会、思想などを語らせることはできません。自分の頭で考え、能動的に資料にアプローチすること、それこそが研究であり、勉強と異なるところなのです。

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