応用言語学コース

従来の学問領域の壁を飛び越えた、学際的言語研究

応用言語学は、個人と社会のレベルで、言語現象を多角的・実際的に分析し、問題を解決することを目的とする学問です。
本応用言語学コースでは、英語教育にかかわるさまざまな事象を取り扱う英語教育学、社会と言語の関係を研究する社会言語学、文章や会話の仕組みを研究する文章・文体論を主要な領域にしています。
英語指導法や評価法に関わるさまざまな実験や調査をしたり、実際の談話を録音・書きおこして詳細に分析したり、文献からさまざまな文体を比較したりと、その手法はさまざまです。ぜひ、本コースで応用言語学の魅力を体験してください。

教授平井 明代

授業科目の一例

  • 応用言語学概論
  • 応用言語学講義I~IV(応用言語学、教育言語学、社会言語学、文体論)
  • 応用言語学演習I~IV(教育言語学、社会言語学、文体論)
  • 応用言語学特講I~II(教育言語学、社会言語学)
  • 外書講読

授業紹介

応用言語学講義IVはどんな授業?

現代日本語を対象にした文章研究について、どのような手法やテーマ、課題があるのかを学びます。
文字言語にはどのような特徴があるのでしょうか。新聞、小説、雑誌、ブログ、といった媒体による違いや共通点にはどのようなものがあるのでしょうか。
XやLINEに書かれることばは「書きことば」と言えるのでしょうか。実際の文章の観察を通して言語学的に考える方法と基本的な知識を身に付けます。

先輩たちの卒業論文

  • Effects of Habit-Enhanced Assignment Design on Learning Behaviors and Psychological Factors of Japanese EFL Learners Under a Distant Online Learning Environment
  • The Use of Spoken Discourse Markers by Non-Native Speakers: A Corpus-Based Comparative Study of Japanese and Polish EFL Learners
  • Effects of Congruency on Japanese EFL Learners' L2 Collocational Learning
  • 日本のアニメ映画の英語字幕における訳出ストラテジー―新海誠監督作品を題材にしたテクスト対照分析―
  • 生成AIを用いた談話生成の研究―LINE談話の生成とその特徴―
  • 認知症の人とケアワーカーの相互行為分析―グループホームのドキュメンタリー映像作品から―

コース担当教員からのメッセージ

※表示順が職階順でないことがあります

教員名 職階 メッセージ
小野 雄一 小野 雄一 Yuichi Ono 教授 応用言語学コース テクノロジーを活用した言語研究
母語を基盤として新たな外国語を学ぶ際には、機械的な処理とは異なる人間の言語習得の実態に目を向けることを重要です。そして、それらの特性を踏まえた教育デザインについて考えていきましょう。
小泉 利恵 小泉 利恵 Rie Koizumi 教授 応用言語学コース スピーキング・外国語としての英語・日本語のテストについての研究
社会にあふれるテスト。様々な場面で行われる評価。なぜだろうと思う点を深く掘り下げ、研究として高めていきませんか。
高木 智世 高木 智世 Tomoyo Takagi 教授 応用言語学コース 社会言語学・ディスコース研究・会話分析
社会における言語使用のあり方を具に見ることを通して、言語の社会的基盤、そして、人間の社会性とは何かを考えてみましょう。
平井 明代 平井 明代 Akiyo Hirai 教授 応用言語学コース 英語教授法と言語評価の研究
発信能力や批判的思考を伸ばすためにICTを利用した指導法や言語テスト研究をしています。
田川 拓海 田川 拓海 Takumi Tagawa 准教授 応用言語学コース 日本語学・文章研究
現代の多様化した文章を見ることで「書きことば」「話しことば」について考えてみよう。
土方 裕子 土方 裕子 Yuko Hijikata 准教授 応用言語学コース リーディング・ESP(特定目的のための英語)
日本人学習者が英文を読む上で躓く要因や、職業英語のカリキュラム開発に興味があります。オリジナリティの高い研究を一緒に目指しましょう。
末森 咲 末森 咲 Saki Suemori 助教 応用言語学コース 第二言語習得・言語教育における心理
教師と学習者の心理や関係性に関心を持ち、研究しています。心理的な観点から、質の高い言語学習について考えてみましょう。
柳沢 明文 柳沢 明文 Akifumi Yanagisawa 助教 応用言語学コース 第二言語習得・語彙学習
外国語の語彙習得を中心に、学習に影響を与える要因を研究しています。一緒に「効果的な学習法・指導法」について研究しましょう。

学生の声

卒業生髙橋 明日香

「木漏れ日」という言葉が日本語にしか存在しないこと、それは日本人が古くから山々に囲まれた生活に由来することを知ったとき、言葉は人々の文化や生活に根差し、人は言葉というフィルターを通して世界を捉えているのだと実感しました。「木漏れ日」が日本人の自然への感受性を表すように、言語は単なるコミュニケーション手段ではなく、私たちがどのように世界を理解し、他者と繋がるかを形作る力を持っています。高校生の時、外国の人々との交流を通して言語と社会の繋がりに関心を持った私は、多角的な視点から学びを追求できる応用言語学コースを志しました。授業はどれも興味深く、理論から実践的な内容まで学ぶことができました。また、学業や学外活動へのサポートが手厚いことも、魅力の一つです。3年生になる直前、コロナウイルスによって留学計画が崩れ、オンライン交換留学や休学留学をすることになり、不安を感じる時期もありました。しかし、ゼミの先生をはじめ、コースの先生方の後押しがあり、やりたいことをやりきる学生生活を送ることができました。

卒業論文では、実体験に基づき、オンライン環境下での英語学習者の学習行動と心理的要因を調査し、学習を主体的に習慣化させる方法について執筆しました。データ収集や分析は簡単ではありませんでしたが、国際学会に参加する機会もいただき、実りある研究活動ができました。現在は、応用言語学コースで得た知見と経験を活かし、言語教育や文化交流に携わる仕事をしています。皆さんも、自分なりの切り口で言語と世界との関係を追求し、未来を切り拓いていってください。このコースには、それを実現するための環境が整っています。

Applied Linguistics Course

Interdisciplinary linguistic research that transcends the barriers of conventional disciplines

Applied Linguistics aims to analyze linguistic phenomena in multifaceted, practical ways and provide solutions to issues at the individual and social levels. This course covers such areas as (a) English language education, which deals with a variety of phenomena involved in English language learning and teaching; (b) sociolinguistics, which studies the relationship between society and language; and (c) writing and stylistics, which studies sentence construction and conversational mechanisms. In this course, you carry out various experiments on English learning, analyze actual discourse, and compare various styles from literature, all of which are carried out in various methods. We encourage you to come and taste the glamour of applied linguistics with us.

ProfessorHirosada Iwasaki

Example of Subjects

  • Introduction to Applied Linguistics
  • Lecture on Applied Linguistics Lecture I - IV
  • Applied Linguistics Seminar I - IV
  • Applied Linguistics Special Lecture I - II
  • Reading Foreign Literature

Course Introduction

What can you learn in Lecture on Applied Linguistics?

This course analyzes issues related to English vocabulary from the perspective of English language pedagogy, corpus linguistics, and lexicology. For example, what specifically does it mean to have “a large vocabulary"? Why do many Japanese fail to translate “jisho wo hiku” into English although they know the word “dictionary”? How can we tell “difficult” text from “easy” text objectively? This is a Content and Language Integrated Learning (CLIL) class and you will analyze these issues using English as a classroom language in this class.

Senior Graduation Thesis

  • The Effects of L1 Use on Speaking Performance by EFL Learners at Different Proficiency Levels
  • Oral Reading by EFL Learners: Effects of Silent Reading, Reading While Listening, and Slash Reading
  • Effects of text cohesion on Japanese EFL reading process and comprehension
  • Media Discourse Analysis of Copies in Men’s Fashion Magazines
  • Conversational Analysis of Persuasion Techniques Used in Bank Transfer Fraud
  • Repair in Interactions Between Hearing and Hearing-Impaired Students

Message From Course Faculty

教員名 職階 メッセージ
小野 雄一 小野 雄一 Yuichi Ono 教授 応用言語学コース テクノロジーを活用した言語研究
母語を基盤として新たな外国語を学ぶ際には、機械的な処理とは異なる人間の言語習得の実態に目を向けることを重要です。そして、それらの特性を踏まえた教育デザインについて考えていきましょう。
小泉 利恵 小泉 利恵 Rie Koizumi 教授 応用言語学コース スピーキング・外国語としての英語・日本語のテストについての研究
社会にあふれるテスト。様々な場面で行われる評価。なぜだろうと思う点を深く掘り下げ、研究として高めていきませんか。
高木 智世 高木 智世 Tomoyo Takagi 教授 応用言語学コース 社会言語学・ディスコース研究・会話分析
社会における言語使用のあり方を具に見ることを通して、言語の社会的基盤、そして、人間の社会性とは何かを考えてみましょう。
平井 明代 平井 明代 Akiyo Hirai 教授 応用言語学コース 英語教授法と言語評価の研究
発信能力や批判的思考を伸ばすためにICTを利用した指導法や言語テスト研究をしています。
田川 拓海 田川 拓海 Takumi Tagawa 准教授 応用言語学コース 日本語学・文章研究
現代の多様化した文章を見ることで「書きことば」「話しことば」について考えてみよう。
土方 裕子 土方 裕子 Yuko Hijikata 准教授 応用言語学コース リーディング・ESP(特定目的のための英語)
日本人学習者が英文を読む上で躓く要因や、職業英語のカリキュラム開発に興味があります。オリジナリティの高い研究を一緒に目指しましょう。
末森 咲 末森 咲 Saki Suemori 助教 応用言語学コース 第二言語習得・言語教育における心理
教師と学習者の心理や関係性に関心を持ち、研究しています。心理的な観点から、質の高い言語学習について考えてみましょう。
柳沢 明文 柳沢 明文 Akifumi Yanagisawa 助教 応用言語学コース 第二言語習得・語彙学習
外国語の語彙習得を中心に、学習に影響を与える要因を研究しています。一緒に「効果的な学習法・指導法」について研究しましょう。

Student Voices

卒業生髙橋 明日香

「木漏れ日」という言葉が日本語にしか存在しないこと、それは日本人が古くから山々に囲まれた生活に由来することを知ったとき、言葉は人々の文化や生活に根差し、人は言葉というフィルターを通して世界を捉えているのだと実感しました。「木漏れ日」が日本人の自然への感受性を表すように、言語は単なるコミュニケーション手段ではなく、私たちがどのように世界を理解し、他者と繋がるかを形作る力を持っています。高校生の時、外国の人々との交流を通して言語と社会の繋がりに関心を持った私は、多角的な視点から学びを追求できる応用言語学コースを志しました。授業はどれも興味深く、理論から実践的な内容まで学ぶことができました。また、学業や学外活動へのサポートが手厚いことも、魅力の一つです。3年生になる直前、コロナウイルスによって留学計画が崩れ、オンライン交換留学や休学留学をすることになり、不安を感じる時期もありました。しかし、ゼミの先生をはじめ、コースの先生方の後押しがあり、やりたいことをやりきる学生生活を送ることができました。

卒業論文では、実体験に基づき、オンライン環境下での英語学習者の学習行動と心理的要因を調査し、学習を主体的に習慣化させる方法について執筆しました。データ収集や分析は簡単ではありませんでしたが、国際学会に参加する機会もいただき、実りある研究活動ができました。現在は、応用言語学コースで得た知見と経験を活かし、言語教育や文化交流に携わる仕事をしています。皆さんも、自分なりの切り口で言語と世界との関係を追求し、未来を切り拓いていってください。このコースには、それを実現するための環境が整っています。