言語学

言語学概論a

言語のない世界を想像することは困難です。言語によって私たちは世界を捉え、ものを考え、思いを表現し、社会生活を営んでいます。それを可能にする言語とは何なのか、ともに考えることが言語学概論aの目標です。

担当教員 池田 潤

授業の内容・特徴

語学と言語学がどう違うかを理解すること、言語学概論aはそこから始まります。その上で下記3項目の達成を目指します。

  1. 世界の言語、言語とコミュニケーション、言語と文化、言語と脳をキーワードとして、言語に関する自分の思い込みを点検し、目からウロコを落とします。
  2. 言語学の成立と変遷を追体験し、現代言語学がどのような学問かを理解します。
  3. 言語学と社会の関わりについてともに考え、言語学を修めた場合にどんな人生が拓けるかをイメージします。

言語学概論aではグループディスカッションを頻繁に行います。一方的に教員の話を聞くだけでなく、自ら本を読み、自分の頭で考え、その成果をクラスメートと分かち合うアクティブな学びのスタイルを身につけることもこの授業の狙いのひとつです。

この授業のもう一つの特色はMoodleというEラーニングシステムをフルに活用することです。授業に関する連絡、教材の配布、小テスト、課題の提出をMoodleで行います。Moodleを使えば、受講生は授業の前や後に自宅やスマートフォンから教員に質問することもできます。これにより授業時間や教室という場を越えた学びが可能となります。

担当教員より、高校生へのメッセージ

高校までの学びでは基本的に正解が存在し、授業で正解を教えてもらうことが多いかと思います。それに対し、大学での学びには基本的に正解がありません。
したがって、授業で正解を教えてもらうという姿勢は大学では通用しません。

授業は正解のない問いを発見するための基礎やきっかけを得る場に過ぎず、学びの中心は授業外にあります。授業外でどれだけ自ら本を読み、自分の頭で考えたが勝負です。その成果を教員やクラスメートに披露して議論を行い、支持が得られるかを試す授業(いわゆるゼミ)も人文学類には用意されています。言語学概論aを通して高校生から大学生への脱皮を果たしてもらえればと思います。

授業紹介のトップへ戻る